もう二度目、いや、三度目だったかも知れない。
ダチュラと言う花。
全草に含まれるアルカロイドは、含めば酩酊を起こしたり、意識障害を起こしたりと、基本的には、人体には有害である。その性質を利用して麻酔としても使用される。酩酊状態になるとは言え、服用により多幸感が生じる訳ではないし、寧ろその逆である。
朝顔とは名ばかりで、その花が開くのは夜。
七夕とは別に、何の関連性も無い。
俺はただ、命日を忘れられないだけである。
だから今日が終わろうとも、七夕の夜は未だ、終わるわけじゃない。