目が開いたら月になる、それだけの事に酷く竦む。俺はぎょっとしている。 空が青かろうが黒かろうが、月は頭上の遥か向こうからこちらを見ている。時には白く、時には赤く、不気味なくらいに丸いそれは、こちらを射貫く様に見詰めて来る。 もう一人の自分、…
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