雲と私情

創作品

2021-01-01から1年間の記事一覧

命日

もう二度目、いや、三度目だったかも知れない。 ダチュラと言う花。 朝鮮朝顔、曼荼羅花、気違い茄子とも言う。 全草に含まれるアルカロイドは、含めば酩酊を起こしたり、意識障害を起こしたりと、基本的には、人体には有害である。その性質を利用して麻酔と…

月に芍薬

何も見えないまま日が落ちて 何も言えないまま月が差す 僕ら暗い夜に立てなくて 何もわからぬまま夏が来る どこにも行かないよって、ねぇ 踵を動かさないで ここには居ないんだろ、なぁ その爪先すら浮かないで 聞こえない足音を覗いてあの春を思い出す 街灯…

命月

希望の希の字が命に見えた。 何時もの事では有るが、此度は取り立てて仕事で忙しく、暫く筆を執れなかった。執る機会を捨てていた。如何にも俺には課題が多い様で、人格の形成は未だ成らずに居る。 そろそろ羽化の季節だが、俺には未だに羽が生える兆しが無…

断片

〇人に借りた本を読んで少し考えた ・全体者の一側面、タイプ、様式として僕ら人間が表れ出ていると前提しても良いが、それとは別に、君ら人間と同じ出処から、自然や物理法則から、この欲望だとかリビドーだとか言ったものが現れ出る事は、何か煮え切らない…

上下関係、関係性、対象(意味:私は鑑賞する)

価値観、月 ・元来、人を見下しているし、自分は他人に対して判断や評価を下す事ができる存在だと、そういう前提を俺は何故か当たり前に所有している。何故だろうか。俺は君らとは違う。価値の勘定の仕方、見方が違う。つまりは価値観が違う。君らと違うレン…

最近驚いた事(驚きと衝動は近しいと思ったので、これは創作の代用品である)。

〇驚いた ・ハーバード大学の研究によると、全ての道はローマに続いてるらしい ・僕の一年と二か月から先の将来は白紙、人生を地図に例えるならば、全くの空白である ・これから先には夢がない ・食欲も睡眠欲も性欲もあるが、それらをリビドーと呼べば自分…